社会福祉法人恩恵会　けやきの森保育園のホームページ

　６月の世界の料理は、「メキシコ」です。

 

　メキシコの伝統料理は、2010年にユネスコの世界遺産に登録されました。地方ごとに手に入る食材が

違うことから、その土地ならではの郷土料理が発達し、複雑で癖になる味わいを特徴としています。

 

　メキシコの料理に欠かせない食材といえば、「とうもろこし」「豆」、「チレ」と呼ばれる唐辛子です。

このチレを、日本では「チリ」と呼んでいます。チリと聞くと辛いイメージが強いと思いますが、

ただ辛味をつけるだけでなく、料理にコクを出す役割も担っています。

　地方によって気候に差があるメキシコでは、その土地によってさまざまなチレが作られていて、

全部で70種類もあると言われています。このチレにトマトなどを加えて作るソースが「サルサ」と呼ばれ、

食卓で料理に添えられています。

 

 給食で提供した「ポソレ」は、「ひきわりトウモロコシ」という意味の、具沢山のコーンスープのことです。

しかし、コーンスープといっても、日本でよく目にするコーンスープ（コーンポタージュ）とは全く違います。

ポソレは、豚を煮込んだスープに、ジャイアントコーンの粒と肉や野菜が入ったメキシコの名物料理です。

日本でいう豚骨スープとは全くの別物で、濃厚な料理の合間の箸休めにピッタリな、あっさりとした味わいが

特徴です。ポソレには種類があり、出汁のスープに塩だけを入れたものは「白ポソレ」、緑トマトを入れ

スパイシーに仕上げたものが「緑ポソレ」、赤トマトを入れスパイシーに仕上げたものが「赤ポソレ」と、

それぞれ異なった風味を楽しめます。

 

　給食では、辛味をなくし食べやすいようアレンジして提供しました。